なぜ生えるの?体毛のメカニズムと役割


髪の毛や髭などの体毛は勝手に生えてきます。いわゆるムダ毛の部分は抜いたり、剃ったりといった処理をする人も多いと思いますが、しばらくするとまた勝手に生えてきます。体に生えてくる毛には一体どういったメカニズムと役割があるのか疑問に思ったことはないでしょうか。今回は体毛のメカニズムと役割について紹介します。

体毛の役割とは

そもそも体毛にはどんな役割があって生えてくるのでしょうか。体毛には身体にとって重要な三つの役割を担っています。

身体の保護

まず、体毛は身体が何かにぶつかったときの緩衝材や、ごみやほこりを絡めて目や鼻を清潔に保つといった機能をもっています。体毛があることで、身体の重要な器官は衝撃受けにくくなっています。
また、眉毛は汗やごみが目に入るのを防ぎ、鼻毛は鼻のなかに入ったほこりやごみを防ぎ、取り込んだ外気を温めるという役割もあります。ムダ毛と思いがちですが身体を守るための大切な働きをしています。

感覚器官

体毛があると何かが皮膚にぶつかる前に体毛で反応をキャッチすることができます。しかし、現在ではこの感覚はかなり退化してしまっていて、髪の毛がわずかに反応できる程度です。

体温調節

「ホメオスタシス」という身体が体温を保つ機能が人間には備わっています。この機能には体毛が不可欠です。
体毛には様々な役割が与えられています。しかし、人間が進化し、服を着るようになったことで体毛は邪魔なムダ毛になりつつあります。

体毛のメカニズムとは

では、体毛が生えてくるメカニズムはどういったものなのでしょうか。体毛は皮膚からでている「毛幹」の部分と皮膚の下にある「毛根」の部分に分けることができます。毛根には「毛球」とよばれる根っこのような部分があり、毛球には毛の発生源の「毛母細胞」と毛母細胞に栄養を与える「毛乳頭」があります。普通のムダ毛処理では毛幹を傷つけたり、刈ったりはできても、毛根には届いていないので毛乳頭から毛母細胞に栄養が渡り、しばらくすると体毛はまた生えてきます。
また、毛抜きを使って毛根ごと毛を処理すると切ったときよりは長く生えてきませんが、毛母細胞は生き残っている場合が多いため、時間が経てば新しい毛が生えてきます。毛根と毛母細胞に効果的にダメージを与えない限りは、ムダ毛はまた生えてきます。

毛の周期

毛には生えてから抜けるまでの一定の周期があり、この周期を知っていないと処理のためにレーザー脱毛などを行っても効果的なダメージにはなりにくいとされています。毛の周期は全部で四段階あります。

成長初期

毛穴の中で毛母細胞が分裂して毛根が作られる時期で、まだ毛幹がないので皮膚の外には出ていません。

成長期

毛根から栄養を吸収し、毛母細胞が盛んに分裂する時期です。少しずつ毛幹がつくられ、皮膚の外にでるようになります。

退行期

毛根が縮小しはじめ、毛母細胞の分裂が止まり、毛の成長が止まります。

休止期

毛根が完全に縮小し、毛乳頭と毛が分裂することで毛が落ちます。この周期は毛ごとに差がありますが、2~3か月の間に成長期初期から休止期のサイクルを行っています。

脱毛するなら成長期に

効果的に脱毛するなら毛の成長期かにレーザー脱毛などをするのが効果的です。退行期~休止期では毛乳頭からの栄養供給もストップし、毛母細胞も活発に活動していないので、脱毛の効果があまり高くありません。毛根全体が活動している成長期の毛に対してレーザー脱毛などは効果を発揮します。

おわりに

今回は体毛のメカニズムと役割について紹介しました。毛の役割は体にとっては大切なものが多いですが、現代ではムダ毛としての見方が強くなっています。気になるムダ毛は脱毛してしまいましょう。